
高品質なことで知られている日本の化粧品。海外の友人や家族に送りたいという方、留学や出張などで海外に滞在している日本人の間でも、馴染みのある化粧品を送りたいと思うことがあるでしょう。そんな中で気になるのが、化粧品を国際郵便で送れるのかという点です。
本記事では、化粧品は国際郵便で送れるのかについて解説し、さらに送れる化粧品と送れない化粧品についても詳しく説明します。トラブルなく化粧品を海外に送るために、必要な知識をしっかりと把握しておきましょう。
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そもそも化粧品は海外に送れるの?

結論から言うと、化粧品を海外に送ることは基本的に可能ですが、送れるものと送れないものがあることを理解しておくことが重要です。化粧品を国際郵便で送る際の制限は、送付する内容物や送り先の国によって異なります。
航空便・船便で制限が変わることもある
化粧品は、航空便と船便で制限が異なることがあります。特に液体物が含まれている場合、航空便では液体制限に引っかかる可能性があり、規定に沿って適切に梱包しないと問題になることがあります。
宛先の国ごとに異なる規制があるため注意が必要
さらに重要なのは、化粧品を送る宛先の国によって規制が異なる点です。各国には化粧品に関する輸入規制や基準があり、ある国では問題なく送れる化粧品でも、別の国では送れないことがあります。例えば、ヨーロッパ諸国やアメリカでは化粧品に関する規制が厳格で、特定の成分や成分表示のルールが求められることもあります。各国の詳細については後述します。
送れない化粧品の例とは?

基本的にどの国にも送付不可な化粧品や送る際に注意が必要な化粧品の例を紹介します。航空危険物に該当しない化粧品であれば基本的に海外発送は可能ですが、いくつかの化粧品には特別な制限があり、送付できない場合があります。
アルコールを含む化粧品
香水や化粧水などのアルコールを含む化粧品は、航空危険物として扱われる可能性があるため、国際郵便では基本的に送れないことが多いです。特に、アルコールやエタノールが24%以下でない場合、航空便では送れません。例えばヘアトニック(アルコール24%を超えるもの)や日焼け止め(アルコール24%を超えるもの)が挙げられます。これらは引火性があり、輸送中の安全を考慮して制限されることがあります。
スプレー・エアゾール製品
スプレーやエアゾール製品は、アルコールを含む化粧品と同様に中身が引火性を持つため、特に航空便では送れないことが多いです。化粧品の成分に関係なく、危険物として扱われることが多いため、スプレータイプのヘアスプレーやデオドラントスプレーなどは、発送する前に十分に確認が必要です。
リチウム電池内蔵の美容機器
リチウム電池内蔵の美容機器(例:美容ローラー、フェイススチーマーなど)は、海外に送付したい場合、特別な輸送条件が必要です。通常の国際郵便では送れないことが多いため、リチウム電池が内蔵されている機器を送ることは控えましょう。商用などでどうしても送りたい場合は、発送方法に特別な手続きや指定の条件があり、特に電池の取り扱いに関する規定が厳格なため、別途確認が必要です。
https://www.post.japanpost.jp/int/use/restriction/index.html
送れる化粧品とその条件

リップ、パウダー、乳液などの化粧品は、比較的送れることが多いですが、未開封で密閉されていることが前提となります。また、成分ラベルが英語で表記されていると、さらに安心して送ることができます。ここでは、具体的に送れる化粧品の例とその条件について解説します。
リップ、口紅、アイシャドウ、パウダー類
リップ、口紅、アイシャドウ、パウダー類などの固形または粉状の化粧品は、比較的安全に送れることが多いです。これらのアイテムは、液体を含まないため、輸送中のリスクが少なく、航空便で送ることが可能です。ただし、未開封で密閉包装されていることが大前提です。開封されていたり、包装が破れている場合は送れないことがありますので、きちんと封を確認しておきましょう。
乳液・クリーム類
乳液やクリーム類は、アルコールを含まないものであれば、基本的に送ることが可能です。航空便でも送れることが多いですが、内容量や梱包方法によっては、制限がかかる場合があります。例えば、大容量の化粧水などは液体の制限がある場合もあるため、容量は少ないものを選び、しっかりと密閉包装しておくことが重要です。
ネイルシール、コットン、メイクブラシなどの道具類
ネイルシール、コットン、メイクブラシなどの化粧品の周辺アイテムも、一般的に送ることができます。これらは液体を含まないため、制限が少なく、航空便でも問題なく送れることが多いです。ただし、梱包方法や数量によっては、税関での確認が必要になることがありますので、送る前に確認しておきましょう。
化粧品の送り先国や地域による違い

化粧品を国際郵便で送る際、送り先の国や地域によって規制が異なります。ここでは、主要な国への化粧品の発送時に注意すべきポイントを解説します。各国の規制を把握しておくことで、トラブルを避けることができます。
カナダに化粧品を送る時の注意点
カナダへ化粧品を送付する際は特に注意が必要です。直接肌に触れるような化粧品は原則発送不可であるためです。FDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)の承認が下りれば発送も可能ですが、承認を取るためにSDS(Safety Data Sheet:安全データシート)が必要になるため、発送の難易度は高いと言えます。更に成分表示と使用期限の明確な記載が求められるのでラベルが英語またはフランス語で記載されていることが必要です。カナダへどうしても化粧品を発送したい場合は事前の調査が必須でしょう。
オーストラリアに化粧品を送る時の注意点
オーストラリアでは、液体の発送が禁制品として定められています。よって、日本郵便のEMSや国際小包では液体を含む化粧品は条件次第では送付できません。
液体ではない化粧品を送るとしても使用期限や成分表の記載は必須で、これも英語で表記する必要があります。また、化粧品のパッケージが破損していると送れないこともあるため、しっかりとした梱包を心がけましょう。
タイに化粧品を送る時の注意点
タイには、化粧品の成分について非常に厳しい規制があり、成分表(MSDS)のコピーが輸出通関で必要となる場合があります。また、商品ラベルに使用方法を明記することが求められることがあります。さらに、化粧品のパッケージデザインや輸入目的(個人利用か商業利用)によっても規制が異なることがあるため、十分に確認することが必要です。
国際郵便で送る際の基本ルール

化粧品を国際郵便で送る際には、いくつかの基本的なルールがあります。これらのルールを守ることで、通関の手続きをスムーズに進めることができ、トラブルを防ぐことができます。以下のポイントに注意して、発送準備を行いましょう。
ラベルの明記
化粧品を海外に送る際は、ラベルの表記が非常に重要です。特に、英語表記があると、通関時の手続きがスムーズに進むため、可能な限り英語表記を使用することが推奨されます。日本語だけでは通関手続きに時間がかかることがあるため、英語または送付先国の公用語での表記を心がけましょう。
成分表示や用途の記載
繰り返しになりますが、化粧品やシャンプー、ボディソープ、入浴剤、石鹸などを輸出する場合、送付先の国によっては成分表示や用途を記載した情報が必要になることがあります。通関時に成分表のコピーを求められることがあり、製品の成分や使用方法が明記されていることが重要です。送付先の国によっては、細かい成分ごとの制限がある場合があるため、十分注意が必要です。
不安なときはどうする?海外発送代行サービスの活用

化粧品を海外に送る際、規制や手続きに不安がある場合や、書類作成や梱包に自信がない場合には、海外発送代行サービスを利用するのがおすすめです。これにより、面倒な手続きを専門家に任せることができ、安心して発送ができます。
海外発送代行サービスの利用メリット
海外発送代行サービスを利用すれば、自分で送るよりも確実かつ安心して食品や化粧品を届けることができます。専門スタッフが各国の規制や通関手続きをしっかり確認し、ミスなく届けてくれるため、トラブルのリスクを大幅に減らすことが可能です。さらに、梱包や必要書類の作成もサポートしてくれるため、例えば化粧品の成分表やラベルの準備、税関書類の作成といった面倒な作業を代行してもらえ、手間をかけずにスムーズな発送が実現できます。
まとめ:化粧品を海外に送りたいならSendonの海外発送代行がおすすめ!
化粧品は商品ごとに成分や規制が異なるため、個人で海外に発送する際には不安に感じることが多いかもしれません。特に、通関手続きや必要書類の作成、そして規制に関するチェックは非常に複雑で、初めての方には大きな障害となります。
そんな方は、一人で悩まずにぜひSendonの海外発送代行サービスをご利用ください。私たちは、化粧品を安全に、そして確実に海外に発送できるよう、全力でサポートいたします。梱包、書類作成、通関手続きまで、すべての工程を代行し、安心して日本から海外に化粧品を送るお手伝いをさせていただきます。