【まとめ】食品を海外に発送するときに考えるべき10のこと

日本食の人気は世界中で高まり続けており、個人利用・ビジネス目的のいずれでも「食品を海外に送りたい」というニーズが増えています。しかし、各国ごとに異なる輸入規制や配送ルールを知らずに送ってしまうと、配送の遅延やトラブル、最悪の場合は没収といった事態も起こりかねません。

この記事では、食品を海外に発送する際に必ず押さえておくべき10のポイントを、初心者にもわかりやすく解説します。これから海外へ食品を送りたいと考えている方は、ぜひチェックしておきましょう。

食品を海外に発送するときに考えるべき10のことは以下の通りです。

✅ 1. 送り先の国で食品の輸入が許可されているか確認する
✅ 2. 賞味期限に注意する
✅ 3. 関税や輸入税のルールをチェック
✅ 4. 必要な書類を用意する
✅ 5. 配送方法を選ぶ(スピード・コストの比較)
✅ 6. 適切な梱包をする(食品が傷まないように)
✅ 7. 送り先の税関手続きにかかる時間を考慮する
✅ 8. 返品・トラブル時の対応を確認する
✅ 9. 受取人に事前に配送情報を伝えておく
✅ 10.海外発送代行サービスを活用する(スムーズな発送をしたい方におすすめ)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

✅ 1. 送り先の国で食品の輸入が許可されているか確認する

海外で禁止されている日本の食品もあるので「その国でその食品が輸入可能かどうか」を事前に確認しましょう。
国ごとに食品の輸入に関する規制は大きく異なり、日本では普通に食べられているものでも、禁止されている場合があります。
例えば、アメリカでは肉や乳製品の輸入が禁止されており、送れません。一方、インスタント食品や乾燥食品、お菓子、茶葉などは多くの国で問題なく送ることができます。
他にも、オーストラリアやニュージーランドなど検疫が厳しい国では、原材料に注意が必要です。

✔ 送れることが多い食品の例:
インスタントラーメンなどの加工済み即席食品
乾燥食品(例:乾燥しいたけ、昆布)
市販のお菓子(個包装されたもの)
茶葉(未開封でパッケージ表示があるもの)

✘ 送れないことが多い食品の例:
生鮮食品(生の野菜・果物・魚・肉など)
肉類や乳製品を含む製品(例:牛肉入りレトルト食品)
アルコール飲料(濃度や量に制限あり)
未加工のナッツ類(検疫対象になることが多い)

特に注意したいのが、レトルト食品です。一見、長期保存ができて安全に思えますが、原材料に牛肉などの動物性たんぱく質が含まれている場合、その国の規制によりNGとされることがあります。
そのため、食品を海外に送る前には、送り先の国の税関や食品安全機関の公式ウェブサイトをチェックすることが必須です。
送付する食品が該当国で認められているか、成分表示の内容を含めてしっかり確認しておきましょう。
海外で禁止されている日本の食品も意外と多いため、「大丈夫だろう」という思い込みは禁物です。
事前のリサーチが、スムーズな配送とトラブル回避のカギとなります。

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✅ 2. 賞味期限に注意する

海外に食品を送る際に見落とされがちなのが、「賞味期限」の問題です。
賞味期限が近すぎる食品は、税関で止められるリスクが非常に高くなります。
特に検査に時間がかかる国では、配送や通関に数日〜数週間かかることもあるため、受取人の手元に届くころには期限切れになってしまうケースも少なくありません。

そのため、海外に送る食品は、できるだけ長期保存が可能なものを選ぶことが基本です。
賞味期限が発送日から最低でも1か月以上、できれば3か月以上あるものが理想的です。
これは、税関でのチェック・配送遅延なども考慮に入れたうえで、安全に受け取ってもらえる期間としての目安です。

また、賞味期限はパッケージに明記されていることが必要です。
表記が曖昧だったり、日本語表記のみで解読できない場合、税関で止まる原因になることもあります。英語での補足ラベルを添付するなど、事前の工夫も有効です。

✅ 3. 関税や輸入税のルールをチェック

食品を海外に送る際には、関税や輸入税がかかる可能性があることも忘れてはいけません。これは送り先の国が定めるルールによって異なり、送る食品の「種類」や「金額」によって課税の有無や税率が決まります。

たとえばアメリカでは、1回の発送につき800ドル以下の個人使用目的の荷物は免税となっていますが、それを超えると関税や追加手数料が発生します。また、たとえ800ドル以下でも内容によっては税関で詳しく調査されることもあります。

国によっては、以下のようなケースで課税対象になることがあります:

・食品の金額が一定の基準を超える
・同じ種類の食品を大量に送る(商用とみなされる)
・特定の食品カテゴリー

そのため、食品を送る際は、事前に送り先の国の税関サイトなどで「関税の対象品目」や「免税の条件」を確認しておくことが非常に重要です。特に高価な食品ギフトや大量の荷物を送る際は注意が必要です。

また、受取人が関税や輸入税を支払うケースもあるため、トラブル防止のためにも事前にその可能性を伝えておくと安心です。

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✅ 4. 必要な書類を用意する

食品を海外に送る際、必要な書類を整えることが非常に重要です。国ごとに異なる規制があるため、正確な書類を提出しないと、税関で止まる原因となったり、最悪の場合、食品が返送されることもあります。

✔ 税関申告書(CN22・CN23)
まず最も基本的なのが、税関申告書(CN22・CN23)です。これは、送る荷物の内容や金額を記載するための書類で、どの国でも必須となることが多いです。食品を送る場合は、内容物の詳細を具体的に記載する必要があります。その他、これらの申告書には食品の種類、数量、価値を明記することが求められ、正確な情報が記載されていないと税関で手続きが遅れる原因になります。

✔ 食品輸入許可証(一部の国で必要)
一部の国では、食品を輸入する際に特別な輸入許可証が必要な場合があります。特にアメリカやオーストラリア、ニュージーランドなどでは、食品に関する規制が非常に厳しく、適切な許可がないと受け入れられないことがあります。例えば、アメリカに食品を送る場合は、FDA(米国食品医薬品局)への届出が必要です。この届出は、食品が米国の基準を満たしていることを証明するもので、手続きが煩雑で時間がかかることもあります。

Sendonでは、FDA申請代行サービスも提供しています。FDA申請の手続きが難しい、または心配だと感じる方は、Sendonのような海外発送代行サービスを利用することで、煩雑な手続きを専門家に任せることができます。食品の輸入規制に関する問題を回避し、スムーズに配送を行いたい方は是非Sendonをご利用ください。

食品を海外に送る際は、適切な書類の準備が不可欠です。しっかりと確認して、手続きを漏れなく行いましょう。

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✅ 5. 配送方法を選ぶ(スピード・コストの比較)

食品を海外に送る際、配送方法には主に以下の選択肢があります。それぞれに特徴があるため、目的に応じて最適な方法を選びましょう。

EMS(国際スピード郵便):
速さが魅力ですが、コストは高めです。急いで届けたい場合に最適です。
航空便:
速いですが、重量制限があります。重いものを送る場合は注意が必要です。
船便:
最も安価ですが、到着までに時間がかかります。コストを抑えたい場合におすすめです。

Sendonでは、DHLやFedExとの法人契約を活用しており、これらの配送方法を利用する際の送料を大幅に抑えることができます。コストを気にする方には特におすすめですのでぜひSendonの利用をご検討ください。

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✅ 6. 適切な梱包をする(食品が傷まないように)

食品を海外に送る際は、適切な梱包が非常に重要です。
輸送中に食品が傷んだり破損しないよう、気密性の高いパッケージを選ぶことが基本です。
これにより、湿気や空気から食品を守り、品質を保つことができます。
また、破損しやすい食品にはクッション材を使用して、衝撃を吸収させることが大切です。
さらに、外箱に「食品」や「壊れ物注意」などのラベルを貼ることで、配送業者が注意を払い、丁寧に取り扱うよう促すことができます。

しっかりとした梱包を施すことで、食品を安全に受取人に届けることが可能です。

✅ 7. 送り先の税関手続きにかかる時間を考慮する

食品を海外に送る際、税関手続きにかかる時間も考慮することが重要です。
国によっては、税関での検査が長引くことがあり、その結果、配送が遅れる可能性があります。
特に食品は検査対象となることが多いため、通関手続きが滞ると、予定よりも遅れて届くことがあります。

また、クリスマスや旧正月などの繁忙期には、税関の処理がさらに遅れることがあります。
多くの荷物が一度に届くため、通常よりも時間がかかることがあります。発送を計画する際には、これらの時期を避けるか、早めに手続きを進めることをおすすめします。

✅ 8. 返品・トラブル時の対応を確認する

食品を海外に発送する際、破損・遅延・関税トラブルなどの問題が発生する可能性があります。
特に税関で差し止められたり、受取人が関税を支払えずに返品されるケースもあります。これを避けるためにも、発送前に以下の点を確認しておくことが重要です。

・返品・再配送の可否:
配送業者や海外発送代行サービスの規定を確認して、万が一返品された場合の再配送が可能かをチェックしておきましょう。
・関税・税金の支払い責任:
受取人が関税や税金を負担するのか、発送者が負担するのかを事前に確認し、どちらの負担になるかを明確にしておきましょう。
・破損や紛失時の補償の有無:
配送業者の保険適用範囲を確認し、万が一食品が破損したり紛失した場合の補償があるかを把握しておくと安心です。
これらを事前に確認しておけば、万が一のトラブル時でも冷静に対応でき、スムーズに問題を解決できます。

✅ 9. 受取人に事前に伝えておく

食品を海外に送る際、受取人が関税や規制について知らない場合、トラブルが発生する可能性があります。例えば、関税が発生することや、特定の規制があることを知らずに受け取ろうとすると、受け取れなかったり、追加費用が発生したりすることがあります。

そのため、受取人に事前に関税の可能性や規制を伝え、準備をしてもらうことが重要です。さらに、追跡番号や税関手続きが必要な場合の対応方法を伝えておくと、スムーズに荷物を受け取ることができます。受取人が予期せぬトラブルに直面しないよう、事前にしっかり情報を共有しておくと安心です。

✅ 10.海外発送代行サービスを活用する(スムーズな発送をしたい方におすすめ)

食品を海外に送る際の面倒な手続きやリスクを避けたい方には、海外発送代行サービスの活用が非常に便利です。これを利用することで、安心してスムーズに食品を送ることができます。

海外発送代行サービスを使うメリット

海外発送代行サービスを利用することで、各国の輸入規制や関税ルールに詳しい専門家がサポートしてくれるため、規制に関する心配を減らすことができます。さらに、面倒な税関手続きや書類作成を代行してくれるため、煩雑な手続きに頭を悩ませることなくスムーズに食品を送ることができます。加えて、海外向けの適切な梱包をしてくれるため、食品が無事に届くようにしっかりとした包装が施され、品質も保たれます。これらのメリットにより、海外発送代行会社に依頼すれば安心して食品を海外に送ることが可能になります。

まとめ

この記事では、食品の海外発送に重要な10のポイントを紹介しました。これらのポイントをしっかりと留意することで、安全かつ確実に食品を海外へ届けることができます。事前に規制や配送方法を確認し、スムーズに手続きを進めることが、トラブルを避けるために非常に大切です。

また、Sendonのような海外発送代行サービスを活用すれば、面倒な手続きを専門家に任せることができ、より安心して食品を海外に発送できます。手間を減らし、確実に目的地に食品を届けたい方には、是非Sendonのサービスをご利用ください。

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