
国際郵便の着払いは、送り主と受取人の間でコスト負担を調整する便利な方法です。
しかし、各配送業者によって対応状況や料金体系が異なるため、事前の情報収集が重要です。
Sendonでは国際発送の着払いサービスに対応しておりませんが、主要配送業者ごとの着払い方法や料金、さらには安全に安く利用するコツや注意点について詳しく解説します。
これを読めば、国際郵便をより賢く利用するための知識が得られます!
国際郵便の着払いに対応している配送業者と金額
国際郵便の着払いに対応している主要な配送業者について、サービス対応状況や料金の概要を以下の表にまとめました。
配送業者 | 着払い対応状況 | 主な料金の目安(例) | 特徴と注意点 |
ヤマト運輸 | 一部対応(事前確認要) | 料金は発送地域、重量、サイズにより変動 | 信頼性が高く、追跡可能。ただし、一部地域で着払い未対応の場合がある。 |
日本郵便 (EMS) | 一部対応(送り先国の条件次第) | 2,000円~(500g) | 世界各国に対応。相手国の郵便事情により、着払いの可否や料金が異なる。 |
佐川急便 | 一部対応(条件付き) | 条件により異なる | 国内では信頼性が高いが、国際発送のカバー率は他社に劣ることがある。 |
FedEx | 対応(特定契約者のみのサービス) | 約3,000円~(小型荷物、重量別) | 高速配送で信頼性抜群。料金は割高。契約条件による制約がある。 |
DHL | 対応(条件付き) | 約3,500円~(小型荷物、重量別) | グローバル配送網を持つ。料金は高めだが、迅速な配送と追跡システムを提供。 |
各社の比較ポイント
対応地域
ヤマト運輸、日本郵便は広範囲だが、一部地域は未対応の場合あり。FedEx、DHLは主要国に強い。
料金体系
日本郵便は重量ベースで比較的手頃。FedEx、DHLは高額だが、迅速な配送とサービスが強み。
安全性と追跡
DHLやFedExは先進的な追跡システムが特徴。ヤマト運輸や日本郵便も追跡可能。
注意点
着払いが適用可能か、事前確認が必要な場合が多い。特に送り先の条件が影響する。
ヤマト運輸の国際郵便の着払いについて

ヤマト運輸では「国際宅急便」として海外発送が可能ですが、着払いサービスは限定的に提供されています。
他社と比較して信頼性が高い反面、詳細な条件確認が必要です。発送前に具体的な金額とサービス条件を把握しましょう。
着払いの金額
以下に、ヤマト運輸の国際宅急便(着払い)の金額を表でまとめます。
重量 | アジア(円) | 北米(円) | 欧州(円) | オセアニア(円) | 南米・アフリカ(円) |
500g | 1,500 | 2,400 | 2,600 | 2,200 | 3,000 |
1kg | 2,000 | 3,400 | 3,800 | 3,200 | 5,000 |
2kg | 3,000 | 5,400 | 5,800 | 5,200 | 8,000 |
5kg | 5,000 | 9,000 | 9,600 | 8,800 | 14,000 |
10kg | 8,000 | 14,000 | 15,000 | 13,000 | 24,000 |
20kg | 14,000 | 26,000 | 28,000 | 24,000 | 45,000 |
注意点
・燃油サーチャージ: 上記料金には燃油サーチャージが含まれていない場合があります。発送時の料金表をご確認ください。
・地域差: 同じ地域内でも、都市や配送先の条件により料金が異なる場合があります。
・追加手数料: 特別な梱包やサイズ超過の場合、追加料金が発生することがあります。
必要に応じて、公式料金計算ツールで具体的な見積もりを取得してください。
海外発送の安全性や信用度
ヤマト運輸は日本国内での高い信頼性に加え、国際配送でも主要国へのネットワークを持っています。
追跡サービスの提供により、荷物の配送状況をリアルタイムで確認可能です。
ただし、海外のローカル配送業者との連携が行われるため、目的地によっては対応や時間に差異が生じることもあります。
着払いでの申し込み方法
ヤマト運輸で着払いを利用する場合、発送手続き時に着払い希望を伝える必要があります。
以下の手順で進めます。
1.発送する荷物の内容、重量、送り先情報を準備。
2.最寄りのヤマト運輸営業所または取扱店舗で手続き。
3.着払いの料金について事前確認。
4.指定された書類に記入し、手続きを完了。
注意点として、送り先の国や地域によっては着払いに対応していない場合があるため、事前確認をおすすめします。
日本郵便(EMS)の国際郵便の着払いについて

日本郵便のEMSは、安全性と信用度の高いサービスを提供しており、着払いのオプションもビジネス利用や個人発送に適した選択肢です。
ただし、利用時には条件を詳細に確認することが重要です。
着払いの金額
日本郵便のEMS(国際スピード郵便)は迅速な海外発送に対応しており、一部の国や地域では着払いサービス(「インボイスに基づく受取人払い」)も利用可能です。
以下の料金例を参考にしてください。
重量 | アジア(円) | 北米・欧州(円) | オセアニア・中東(円) | 南米・アフリカ(円) |
~500g | 約1,500~2,000 | 約2,100~3,000 | 約2,400~3,300 | 約2,700~4,000 |
~1kg | 約2,200~3,000 | 約3,000~4,500 | 約3,500~5,000 | 約4,000~6,500 |
~2kg | 約3,200~4,500 | 約4,800~7,500 | 約5,200~8,000 | 約6,200~10,500 |
着払い手数料として発送元での料金に10~15%程度が加算される場合があります。
受取人が負担する最終金額は発送先の国や重量、大きさによって変動します。
海外発送の安全性や信用度
安全性
EMSは追跡機能が充実しており、配送状況をリアルタイムで確認可能です。
さらに、輸送中の保険も料金に含まれており、万が一の紛失や破損時に補償が提供されます。
信用度
EMSは国際郵便協会(UPU)の基準に基づいて運営されており、多くの国で利用されている信頼性の高い配送手段です。
日本郵便のネットワークと各国郵便局との連携により、スムーズな配達が可能です。
利用者の評価
発送のスピードとコストパフォーマンスのバランスが評価されており、小規模ビジネスから個人利用まで幅広いユーザーに選ばれています。
着払いでの申し込み方法
1.事前確認
着払いが利用可能な国と地域は限られているため、日本郵便の公式ウェブサイトまたは窓口で対象国を確認
2.インボイス(商業送り状)の準備
着払いを希望する場合、正確な金額と取引内容を明記したインボイスが必要です。
加えて、受取人側が着払いに応じる意思を示していることが条件となります。
3.郵便局窓口で手続き
EMSの専用ラベルを記入し、着払い(受取人払い)を希望する旨を窓口で伝えます。
ラベルには受取人の詳細情報と「着払い希望」と明記します。
4.追跡番号の取得
受付時に追跡番号を受け取り、発送後にオンラインで配送状況を確認できます。
佐川急便の国際郵便の着払いについて

佐川急便の国際配送は、特に法人利用や定期的な輸送が必要なユーザーに適しています。
着払いの利用に際しては、条件を十分に確認し、適切な書類準備を行うことが重要です。
着払いの金額
佐川急便の国際配送サービス「SGX(佐川グローバルエクスプレス)」は、着払いサービスを提供しています。
ただし、利用可能な国や地域が限られており、金額も細かく変動します。
重量 | アジア(円) | 北米(円) | 欧州(円) | オセアニア(円) | 南米・アフリカ(円) |
~1kg | 約1,800~2,500 | 約2,800~4,500 | 約3,000~4,800 | 約3,200~5,000 | 約3,800~6,500 |
~5kg | 約4,500~6,500 | 約7,000~10,000 | 約8,000~12,000 | 約8,500~12,500 | 約10,000~15,000 |
~10kg | 約8,000~11,000 | 約12,000~17,000 | 約14,000~18,500 | 約15,000~20,000 | 約18,000~25,000 |
着払いサービスには追加手数料がかかる場合があります。
詳細な金額については、配送先や荷物の性質により変わるため、事前に佐川急便の公式窓口に問い合わせる必要があります。
海外発送の安全性や信用度
安全性
SGXは厳格な輸送管理体制を持ち、発送から配達までのステータスをリアルタイムで追跡可能です。
また、輸送中の補償オプションも選択でき、万が一の事故や紛失に対応しています。
信用度
佐川急便は国内外で高い信頼性を持ち、ビジネスユーザーを中心に利用されています。
特に法人向けのニーズに対応した物流サービスに強みがあります。
利用者の評価
荷物の扱いが丁寧で、配達時間の正確性が評価されています。
一方、着払いサービスにおける対応可能エリアが限定的である点には注意が必要です。
着払いでの申し込み方法
1.事前確認
佐川急便の窓口または公式ウェブサイトで、着払いサービスが利用可能な国や地域を確認します。
着払いに対応していない国や地域があるため、確認は必須です。
2.ラベル記入と申請
着払いを希望する場合は、佐川急便が指定する書類に「着払い希望」と記載します。
送り先の正確な住所と受取人情報を明記します。
3.必要書類
荷物の詳細情報や取引内容、着払い金額が正確に記載されたインボイスが必要です。
加えて、受取人の承諾書も必要です。着払いに同意している旨を受取人から事前に取得しておくことを推奨します。
4.追跡番号取得
発送時に追跡番号を取得し、配送状況をオンラインで確認可能です。
FedExの国際郵便の着払いについて

FedExの国際着払いサービスを利用する際には、料金体系や安全性、申し込み手順をしっかりと把握しておくことが重要です。
着払いの具体的な金額の仕組みから、FedExが誇る安全性や信用性、さらに実際の申し込み手順までを詳しく解説します。
国際配送を円滑に進めるためのポイントを押さえていきましょう。
着払いの金額
FedExでは、「Recipient Bill Option(受取人負担オプション)」により、着払いサービスを提供しています。
金額は荷物の重量、サイズ、配送先の国・地域に応じて決定されます。
重量 | 北米(円) | 欧州(円) | アジア(円) | オセアニア(円) | 南米・アフリカ(円) |
~1kg | 約3,500~5,000 | 約4,000~6,000 | 約2,500~4,500 | 約4,500~6,500 | 約5,000~8,000 |
~5kg | 約7,000~10,000 | 約9,000~12,000 | 約5,000~8,000 | 約10,000~14,000 | 約12,000~16,000 |
~10kg | 約12,000~17,000 | 約15,000~20,000 | 約10,000~14,000 | 約18,000~25,000 | 約22,000~30,000 |
FedExの料金には燃料サーチャージや地域別追加料金が含まれる場合があります。
具体的な金額は公式ウェブサイトで提供されている見積もりツールを利用するか、カスタマーサービスにお問い合わせください。
海外発送の安全性や信用度
安全性
FedExは、グローバルネットワークを活用し、迅速かつ安全な配送を提供します。
荷物追跡がリアルタイムで可能で、紛失や破損時の補償制度も整備されています。
信用度
FedExは世界有数の物流企業として、企業間(B2B)だけでなく個人向け(B2C)サービスにも高い評価を受けています。
利用者の声
配送スピードやカスタマーサポートが優れている一方、料金が他社に比べて高めとの声もあります。
着払いでの申し込み方法
1.事前の確認
FedEx公式サイトで「受取人負担オプション」が利用可能な国・地域を確認します。
2.送り状の記入
送り状に「Recipient Bill Option」を選択し、受取人のFedExアカウント番号を記載します。
3.必要書類
商業インボイスやその他の税関関連書類を用意し、受取人が着払いに同意していることを明示します。
4.追跡情報の提供
荷物を発送した後、追跡番号を取得し、受取人と共有します。
DHLの国際郵便の着払いについて

DHLとFedExはグローバル物流の大手企業として、迅速で安全な着払いオプションを提供しています。
それぞれの特徴や料金を比較して、最適な選択を検討してください。
着払いの金額
DHLでは、「DHL Import Express」というサービスを通じて着払いオプションを提供しています。
料金は配送エリア、重量、サイズに基づいて決まります。
重量 | 北米(円) | 欧州(円) | アジア(円) | オセアニア(円) | 南米・アフリカ(円) |
~1kg | 約4,000~6,000 | 約5,000~7,500 | 約3,500~5,500 | 約5,500~8,000 | 約6,000~10,000 |
~5kg | 約8,500~12,000 | 約10,000~15,000 | 約7,500~11,000 | 約12,000~18,000 | 約15,000~22,000 |
~10kg | 約15,000~20,000 | 約18,000~25,000 | 約12,000~17,000 | 約22,000~30,000 | 約28,000~40,000 |
DHLの料金は、燃料サーチャージや特定エリアの追加料金が含まれる場合があります。
公式ウェブサイトの「料金見積もりツール」で詳細な金額を確認可能です。
海外発送の安全性や信用度
安全性
DHLは国際物流におけるリーダーであり、荷物追跡や輸送保険などの充実したサービスを提供します。
信用度
世界中で広く信頼されている物流会社であり、特に時間指定の輸送や温度管理が必要な貨物輸送で高い評価を得ています。
利用者の評価
配送速度の速さや、広範囲に及ぶネットワークに対して好意的な意見が多いですが、料金が高めと指摘されることもあります。
着払いでの申し込み方法
事前確認
DHLの公式サイトまたはカスタマーサポートで着払い可能な地域と条件を確認します。
送り状記入
DHLの送り状に「Receiver Paid(受取人支払い)」の項目を選択します。
受取人のDHLアカウント情報
受取人がDHLのアカウントを持っている場合は、その情報を記載します。
必要書類
商業インボイスや税関書類を添付し、着払いサービスの対象であることを明示します。
発送手続き
発送時に着払いオプションを選択し、DHLのカスタマーサービスで最終確認を行います。
着払いの国際郵便を安全かつ安くする方法

国際郵便は以下の方法で安くできます。
・適切な配送業者を選ぶ
・適切な梱包で追加料金を回避
・事前にデータを確認して最適なプランを選ぶ
・複数の荷物をまとめる
以下からは各方法について解説しています。
適切な配送業者を選ぶ
各配送業者の特徴を把握し、コストとサービス内容を比較することが重要です。
以下のような基準で選択すると効果的です。
・料金体系の透明性:ヤマト運輸やDHLは詳細な料金表を公開しています。重量やサイズ別に料金を比較しましょう。
・配送速度:FedExやDHLは迅速な配送を得意としています。一方で、日本郵便のEMSはやや時間がかかるもののコストパフォーマンスが良いです。
・保証制度:紛失や破損時の補償がしっかりしている業者を選びましょう。
適切な梱包で追加料金を回避
以下を意識した梱包で、国際配送の料金を抑えられます。
・軽量化:梱包材を工夫して荷物の重量を最小限に抑えることで、送料を削減できます。
・サイズを最適化:小さめの箱や封筒を使用することで、追加料金を避けられます。
・保護材の選択:安全性を確保しつつ、軽量なエアクッションやフォームシートを活用しましょう。
事前にデータを確認して最適なプランを選ぶ
以下の項目を事前に調べて、想定外の追加料金がかからないようにしましょう。
・料金シミュレーションを活用:各業者の公式サイトで提供されている料金計算ツールを使用して、正確な料金を把握します。
・追加料金を確認:燃料サーチャージや地域手数料などの隠れたコストに注意を払いましょう。
・割引プランを活用:DHLやFedExでは契約者向けの割引が提供される場合があります。
複数の荷物をまとめる
・コンソリデーションサービスを活用:複数の小荷物を1つの大きな荷物にまとめることで、送料を削減できます。
・一括送付のメリット:荷物をまとめることで1件あたりの管理手数料や税関手数料を抑えられる可能性があります。
着払いでの国際郵便の注意点

国際郵便の注意点を事前に把握しておくことで、着払いでの国際郵便利用時のトラブルを最小限に抑えることができます。
以下からは注意点を1つづつ解説しています。
着払い対応可能な地域を確認する
着払いはすべての国や地域で利用できるわけではありません。
事前に以下のポイントを確認しましょう。
・対象地域の確認:日本郵便(EMS)やDHLなどは着払い対応地域を公開しています。発送前に公式サイトで確認しましょう。
・関税や現地配送ルール:地域によっては受取人が現地税や関税を支払う必要があります。
受取人との事前合意を得る
着払いに伴うトラブルを防ぐために受取人との明確なコミュニケーションが重要です。
・送料の事前通知:発送にかかるおおよその費用を受取人に伝えましょう。
・責任範囲の確認:着払い拒否が発生した場合、荷物が返送される可能性があり、返送料は発送者負担となることがあります。
送料の詳細を正確に把握する
着払いでの発送は通常の送料より割高になる場合があります。
以下の点を確認してください。
・追加手数料:FedExやDHLなどでは着払い手数料が発生する場合があります。
・見積もり計算:公式料金シミュレーションを活用し、正確なコストを把握しましょう。
商品の適切な梱包と記載
国際郵便では内容物の詳細な記載が必要です。
・正確な内容記載:関税手続きのために内容物、数量、価格を明確に記載します。
・耐久性のある梱包:輸送中の破損を防ぐため、耐久性の高い梱包材を使用しましょう。
トラッキングサービスの活用
配送の安全性と効率性を高めるため、追跡サービスを利用しましょう。
・リアルタイム追跡:ヤマト運輸やDHLなどは、追跡機能を提供しています。
・配送通知の活用:受取人が配送ステータスを把握できるよう、追跡番号を事前に共有しましょう。
キャンセルや返送のリスク管理
着払い配送には返送のリスクがあります。
以下の対策を検討してください。
・返送ポリシーの確認:配送業者の返送手数料やルールを確認しましょう。
・保険の加入:高額商品を送る場合は、配送保険を追加してリスクを軽減しましょう。
まとめ:国際郵便の着払いを賢く利用するポイント
着払いで国際郵便を使用する場合は、以下のポイントに注意して活用しましょう。
・配送業者ごとの特徴と料金を把握する
ヤマト運輸、日本郵便(EMS)、佐川急便、FedEx、DHLそれぞれの料金体系や対応地域を比較して、最適な選択をしましょう。
・安全性と信用度を確認する
各業者の追跡サービスや補償制度を活用して、安全かつ信頼性の高い配送を選ぶことが重要です。
・費用を抑える工夫を取り入れる
梱包の工夫、複数荷物の統合、割引プランの活用で、コストパフォーマンスを向上させましょう。
・事前確認と準備を徹底する
対応地域や必要書類を確認し、受取人との事前合意を得ることで、トラブルを回避できます。
・注意点を考慮してリスクを最小限に
キャンセルや返送のリスクに備え、保険や返送ポリシーの確認を忘れずに。
これらのポイントを押さえ、国際郵便の着払いを効果的に活用しましょう!